シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
3層をつなぐ、ダイナミックな吹き抜け。
一概に家と言っても、その姿は千差万別。
空間の広さ、日当たりの良さ、キッチンの使い勝手。家を建てるときにオーナーが重視するポイントは、人それぞれです。
日頃、たくさんのシェアハウスを訪れますが、なかでもオーナーの自宅として使われていた家をリノベーションした住まいは、なかなか見応えがあります。
思いがけない個性的な間取りに出くわしたり、思わず「なるほど」と感嘆してしまう暮らしのアイディアを目の当たりにしたり。
オーナーの考えた暮らし方を上手に取り入れて住まいを再設計し、次の入居者へ住みつなげていく。
こんなところも、普通のひとり暮らしの住まい方とはひと味違う、シェアハウスの面白さだと思います。
梅田など大阪都心にアクセスしやすい関目高殿に、2014年にオープンした「オンブラージュ」。
築30年以上を経ているとは言え、コンクリートの躯体とフロアをつなぐ吹き抜けの構造は、とてもモダンな趣き。
2世帯住宅だった元々の素材を生かしつつ、新たに取り入れたユニークな仕掛けも見どころ。
家の快適性に直接つながるかどうかは受け手次第かもしれませんが、ちょっとした遊び心は暮らしを楽しむ良い機会。
家の中から見上げる空の移り変わりは、身体のリズムだって自然に整えてくれるかもしれません。
家の前は学生たちの通学路。朝夕の時間帯はわりとにぎやかな雰囲気です。
長屋のならぶ住宅街に佇む、3F建ての三角屋根の建物が今回のお目当て。
通りに面した建物の顔は、木のルーバーを設えた独特の表情。
日が暮れると、オレンジ色に染まる玄関灯が、可愛らしいシェアハウスのサインを照らします。
オンブラージュは、フランス語で「木陰」という意味とか。
小さなアプローチを挟んで、正面玄関が待ち構えます。
コンクリートのハードな壁に、シャンデリアはキマリます。
扉の鍵はナンバー式のオートロック。
さっそくポチポチとボタンを押して、解錠します。
玄関に足を踏み入れると、トップライトから光が注ぐ明るい空間がお出迎え。
土間を上がると、年季の入った色合いのフローリングが続いています。
靴箱は、特に専有部ごとにスペースを分けないスタイル。
お互いに配慮し合う心遣いが必要ですが、5~6足は収められるはず。背の高いブーツなどは自室で管理することになりそうですね。
階段脇のドアは、トイレ。
それでは、メインリビングのある2Fへ。
2Fは一転して、明るい白木の床面が続くナチュラルな空間。
左手のドアを開けた先がリビングです。
白を基調に、北欧テイストでまとめられたシンプルなリビング。
壁などのむき出しの躯体も、ホワイトカラーの塗料で直接ペイントされています。
住宅が建てられた当初から、打ち放しコンクリートのつくりだったとか。当時の雰囲気を考えると、オーナーはなかなかのモダンな考えの持ち主だったようです。
リビング、ダイニング、キッチンが、ゆったりと配置されています。
幅の広い吹き抜けは屋根まで続き、ダイレクトに太陽の光が差しこみます。
こちらも建設当初の構造をそのまま残した形。単に日当たりが良いというだけでなく、どこか建築そのものを貫く強いコンセプトを感じさせます。
リビングから眺める、青い空。
実はもうひとつ、吹き抜けには大胆な仕掛けが。
備え付けのブラックライトを点灯すると、夜光塗料で描かれた街並みが出現。
とは言っても、大胆な仕掛けは好みも分かれるもの。でも、友人を招待して、ここぞというタイミングで披露すれば盛り上がると思いますよ。
吹き抜け構造で気になるのは、良くも悪くもリビングの生活音が上階へ漏れてしまうこと。
その点、リビングの天井側にも天窓を設けることで、一定の音漏れが軽減される設計となっているようです。
フレンチテイストのダイニングテーブルは、8人掛け。
専用部は全部で11室。ぐっと詰めれば、全員でテーブルを囲むこともできそうです。
共用のTVはアンプ付きの60インチ。
AppleTVが設置され、Huluも契約済み。わざわざDVDをレンタルしに行かなくとも、手軽に、そして迫力ある画面と音で映画を楽しめます。
こちらは、リビングとキッチンの間に設けられたカウンター席。
PCなどで作業するにはやや高めのスツールかもしれませんが、日常的な食事をする分にはそこまで問題はないかと。
キッチンは、食欲をかき立てるビタミンカラーの装い。
オンブラージュのテーマのひとつに、「グルメ」があります。
料理好きの運営事業者さんは2ヶ月に1回程度、グルメパーティーを開いているそうです。市場でこだわりの食材を直接仕入れたり、コックコートを着てキッチンに立ったり、何かと本格的なイベントだとか。
スタッフお手製のチキンの丸焼きを味わう会や、ソムリエを招待したワイン・テイスティングなど。
美味しい料理を囲めば、自然と入居者同士の距離も近くなると思います。
シンクは、コンパクトなタイプがふたつ。
食器洗い用と調理用で使い分けると、複数名での調理もしやすくなりそうですね。
IHコンロも同じく2台。
備え付けの圧力鍋はもちろん、燻製器にさくらチップも常備されているとか。こだわりが垣間見えます。
電子レンジや炊飯器などの調理家電がならぶ作業台。
吊り戸棚には、グラス類も豊富にそろっています。
冷蔵庫はファミリータイプの大型が2台。
スペースは特に仕切られていないため、ドリンクや食材を保管するときにはパッケージに名前を書くとベターです。
キッチンのとなりは、洗面室&バスルーム。
手前の階段は、301号室につづく専用の階段です。
洗面室には、洗面台2台と洗濯機1台を設置。
洗濯機は乾燥機能付きです。
バスルームはオーソドックスなタイプ。
他のフロアに、もう1室あります。
洗面室のドアを開くと、喫煙可能なベランダスペース。
屋外でも、喫煙者にとってはうれしいポイントです。
続いて水まわりを見ていきます。
廊下の右手に見えるふたつのドアは、シャワールームとトイレ。
シャワールームは、ややコンパクトめのサイズ感。
朝の身支度など、手早く入浴を済ませたいときはよく使うことになりそうです。
トイレはシンプルなタイプ。
クロスの柄は、あの有名なマスコットキャラクターです。
1Fの廊下の様子。
突き当りに洗面室が設けられています。
洗面台と洗濯乾燥機は、それぞれ2台ずつ。
奥は女性専用のパウダールームです。
パウダールームは、いわゆるハリウッドミラーですこしゴージャスな雰囲気。
ドラム式の洗濯乾燥機も1台あります。
女性専用のバスルームの入り口。
ドアの開閉で、脱衣室の広さの変わる仕様となっています。
コンパクトな脱衣空間に、なぜか設けられた小さな花壇。
バスルームは、ウッド調のナチュラルなテイスト。
バスタブに浸かると見える、先ほどの花壇。
浴室に内窓を設けたユニークなつくりで、ほんのり露天気分を味わえるのかなと。
実はシェアハウスの中には、収納に便利なスペースも。
女性専用と男女共用のそれぞれのスペースがあり、扉はナンバー式の鍵付き。
入居者同士でキャンプや旅行に行くことも多々あるとか。スーツケースやスノーボード、キャンプ用品などをまとめて保管することができます。
吹き抜けの終着点でもある3F。
専有部の間に設けた柵から見下ろすと、2Fのリビングを見ることができます。
幅広のトップライトから燦々と注ぐ太陽の光。
よく晴れた日であれば、照明なしでも明るさは充分。
廊下の一角に設けられたミニキッチン。
お湯を沸かしたりレトルトを温めたり。
ごく簡単な作業なら、コチラでも。
それでは最後に、各フロアの専有部を見て回ります。
全11室の、まずは201号室。
ドアハンドルと鍵は、シンプルなタイプです。
リビングと同じく、白を基調にしたさわやかな空間。
壁の一面がアクセントクロスになっています。
1~2Fの専有部の広さは、5.1帖。
なんとなく、素朴なカントリー感をほんのり漂わせる塩梅でしょうか。
備え付けの収納はクローゼットタイプ。
ワンシーズンのコートやジャケットを収めておくには、充分な収納量かと。シーズン違いの衣類は先ほどの収納スペースへ。
201号室と同じタイプの202号室。
窓は南向きで、日当たりも良好です。
ロフト付きの302号室。
掃き出し窓の先に専用のベランダがあります。
物干しの器具が取り付けられており、洗濯物を乾かすことも可能。
ベランダがある専有部はベランダで、そのほかは室内や乾燥機で干すことになります。
続いて、夕張メロンカラー(?)の303号室。
広いロフトの付いた、縦に広がる空間です。
ロフトを含めなくても、間取りは13平米と広め。
備え付けの収納以外にも、チェストを置いたり、ラグを敷いて床座スペースを作ったりすることもできそうです。
室内に設けられた、様々な形の窓も特徴的。
窓をすべて開放してシーリングファンを回せば、いい感じに空気の入れ替えができるのではないでしょうか。
ロフトスペースは照明付き。
2カ所に小窓があり、それほど閉塞感を感じることはありませんでした。
304号室はシンプルな正方形の間取り。
照明はシャンデリア風のフェミニンなタイプ。
他の専有部と異なり、クローゼットは壁面収納のスタイル。
デッドスペースが無くなり、さらに室内をすっきりと使うことができます。
301号室は唯一の和室。さらにロフト付き。
キッチンの脇の階段は301号室だけにつながっていて、離れのような位置。
立体的に設計された間取りは、梁や柱をそのまま見せる仕上げです。
腰高窓、掃き出し窓、明かり取り窓、天窓、三角窓など、実に多彩な窓が設けられています。
とにかく、日当たりの良さを四方八方から感じられるこの部屋。
ロフト上の天窓や三角窓の形に合うカーテンやブラインドを見つけるのは、すこし難しいかもしれません。ま、細かいことは気にしない人や、工夫で何とかする人、もしくは太陽の光で目覚めたい朝型志向の人にはぴったりではないでしょうか。
キャットウォーク的なロフトスペース。
利用する際は、十分に気をつけたいところですね。
専用のベランダから吹き抜けを覗けば、リビングの様子を見ることができます。
最寄り駅は、大阪市営地下鉄谷町線・関目高殿駅。
約9分で直通アクセスできる東梅田駅から歩いて梅田駅に乗り換えれば、新大阪駅は約7分、天王寺駅は約13分で赴くことができます。
また、歩いて5分ほどの距離にある関目駅は、京阪本線と今里筋線を利用可能。京都方面にも60分ほどで、週末には古都の紅葉見物などを気軽に楽しめます。
シェアハウスのある一帯は、ファミリーや年配層の多い落ち着いた住宅街。
神社などの建物も多く、わりと古い歴史も持っているそうです。
家の近くには大型のスーパーやドラッグストアが店を構えており、日用品の調達も手軽に済ませられます。新しい設備の整った市営プールも近接。仕事帰りのフィットネスにちょうど良さそうです。
すこし足を伸ばせば、千林商店街で買い物を楽しむこともできます。
シェアハウスを運営管理するのは、有限会社建物管理保証さん。
わりとラフめの自由な管理スタイルを採られています。靴箱や冷蔵庫の細かなルールはあまり設けず、使い方は入居者さんにお任せといった具合。
一方で、入居者さん同士の距離感をとても大事にしているそうで、運営事業者さんによるフードパーティーなどの交流イベントも、定期的に開催されています。
内覧のときには、必ず「ほかの入居者とは家族のようなスタンスで暮らして欲しい」と伝えるそう。すでに退去したOBも交えながら、入居者同士で旅行やキャンプに行くことも多いとか。
このいったスタンスとの相性はやはり人それぞれ。内覧で家のなかの雰囲気を実際に見て、確認すると良さそうです。
興味のある方は、コチラからお問い合わせをどうぞ。
グルメなスタッフさんのおすすめレストランは、家から徒歩4分の距離にあるフレンチレストラン。
ひつじ系のメニューが絶品とか。
(ソン)
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